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こそあど記録 〜 いろいろおきらく、じっさいごくらく 〜

本業は育児。ワーキングマザーでしたが、会社を辞めて専業主婦へ。家事、育児をはじめ生活の記録

これも日本。「くさいろのマフラー」

うちの子は気に入った絵本は毎日、毎日、読んで読んでと言ってきます。それがあっさりブームが過ぎ去ってそのままのこともあるし、再びブームがやってくることもあるし、ほんとに子どもって面白い。

さて、この「くさいろのマフラー」という絵本のブームは長いこと続いています。

 

くさいろのマフラー

くさいろのマフラー

 

 

コウくん、という男の子が登場するのですが、習い事の同じクラスにコウくんがいるので実際の男の子を想像できて親近感がわいたのかも。

 

物語は、心がきゅんっとつかまれるようなお話なのです。

コウくんは北海道の海辺の子で、冬のあいだはご両親が出稼ぎに出てしまうの。春になるとお父さんとお母さんが帰ってくるから、コウくんは春が待ち遠しい。コウくんが弱音をはかずにがんばる姿にキュンとくるし、子どもを置いて出稼ぎに出るお母さんの気持ちを考えるとキュンとくる。そんなお母さんがコウくんのために編んだマフラーの草色がそれはそれは綺麗だこと。

 

うちの子は毎日のように「これ読んで」とせがんできて、私は読むたびに、あーこういう生活をしている家族が日本にはいるのだ、と心がきゅんとなり・・・。子どもはどう感じているのかわからないけど、読んでと言うからにはそれなりに何か感じているのだろうと読み聞かせをしてきました。

 

するとある朝、保育園へ行くために駅まであるく道すがら「やい、きたかぜ、はやくはるをつれてこい!やい、きたかぜ!」とぶつぶつ言いながら歩く我が子。いつの間にか、この絵本のセリフを覚えてしまっていました。覚えやすい美しいリズムの日本語なのですっと頭に入ったのかもしれません。

 

するといつしか、寝る前、私が歯磨き等をしている間、ひとりで寝室のベッドに座って待ちながら、この絵本をめくりながら声に出して読んでいます。3歳だから文字は読めないけど、ちゃんとページをめくりながら、全部じゃないけど、半分くらいそのまーんま言えてるの。

「こうくんは、いちねんせいです。うみべのむらにすんでいます。」ではじまり、

「ゆきむしがとびはじめます。」だとか、「ひゅるるひゅるるときたかぜがわらって」というような言い回しをそのまんま。

子どもってすごいなあ。

 

私が「上手に読めたね~」と、のぞきに行くと照れくさそうに笑って「聞こえてた~?」とはにかむ。主人がのぞきにいくと、「恥ずかしいから見ちゃだめ」とドアを閉めてしまうのだけど。

 

この絵本の日本語はとてもきれいで、フキノトウとかシラカバとかネコヤナギとか、都会の生活ではあまり身近にないものも出てくるから会話のきっかけにもなる。コウくんのセリフもコウくんっぽさが良く出た素敵な日本語。なので、文字を習う前の段階できれいな日本語が耳から脳にすとんと入ってくれたと思うと嬉しい。

 

赤ちゃんから地味に地道に続けてきた絵本の読み聞かせ、ほんとに大切だなあと感じます。