こそあど記録 〜 いろいろおきらく、じっさいごくらく 〜

本業は育児。ワーキングマザーでしたが、会社を辞めて専業主婦へ。家事、育児をはじめ生活の記録

フィンランドの教育はなにがどうすごいのか

フィンランドのイメージってなんかいい感じ

 フィンランドの教育はいいらしい、というイメージがありました。テレビで見た記憶がありますが、税金は高いけど教育にほとんどお金がかからない、そして学力が高い、すごい、と。

 フィンランドという国の名前はよく知っていて、ムーミンで有名で、みんなサウナが大好きで、白夜が美しい国。そうそう、キシリトールの国というイメージもあります。小さな国だけど魅力たっぷりの国に違いないと思われます。

 

■ フィンランドといえばムーミン

ムーミンのたからもの (講談社の創作絵本)

ムーミンのたからもの (講談社の創作絵本)

 

 

 ■白夜とかオーロラとかフィンランドの魅力あれこれ

www.visitfinland.com

 

 でもなんでまたフィンランドの教育がすごいのか、なにがどうすごいのだろうか。ちょっと興味があったので本を読んでみました。

 

これを読みました。

受けてみたフィンランドの教育

受けてみたフィンランドの教育

 

 

「受けてみたフィンランドの教育」を読んで

 この本はAFSによって高校2年生の時にフィンランドへ留学した実川真由さんの体験記です。合間に母親元子さんの解説が入り、全体的にとても読みやすかった。

 

恥ずかしながら、AFSという組織を初めて知りました。

www.afs.or.jp

 

高校の時に英語の先に海外が見えていたらなあ

 そういえば私の高校生時代にも2年生の時に留学した子がいました。もしかしてこのAFSで留学したのかもしれないな、と今更ですがその友人のことを思い出しました。それほど目立つ子でもなく、「○○さんは、1年間留学します。」と先生が発表した時は、そんなすごいことする子だっけ?と思ったものです。

 その時は、帰国後にもう一度2年生をすると言っていたので、すごい勇気あるなーって思ったくらいでうらやましいとも何とも思いませんでした。

 私の高校生時代は英語を勉強してはいても、“海外”が全くの他人事でした。主語はどれだ、述語はどれだ、この英文はSVCだのSVOだのSVOCだのなんだのっていう目の前の勉強とテスト。その先に海外は見えてこなかったなあ。テストの点は良くても「私、英語できる」という感覚はまったくなかった。「英語のテストができる」ことは「英語ができる」とは全然イコールじゃなかった。

 私の場合は社会人になってから英語がぐんぐん自分の物になったのですが、それは英語の先に海外が見えたからだと思います。

 

フィンランド人と英語

 フィンランド人の公用語は、フィンランド語とスウェーデン語。英語が公用語じゃない点では日本と同じ。でも、フィンランド人は英語と密接に関わってくらしているようです。「英語を習得していないと国際社会で生き延びて行けない」という考えがきちんとあるようで、例えば映画は吹き替え無しで英語のまま耳に入れる、と。

 日本では、日本語と英語は大違いで、まずは日本語をきちんと学ばせることが大切だ、小さなうちから英語教育をしたりバイリンガルにしようと思うとどちらも中途半端になるという考え方もあります。でもこの本を読んでフィンランド人と英語の関係を知ると、英語を外国語(異質の言語)と区切るよりは、小さな子どものうちから親しませることって悪くないのではないのか?と思えてきました。

 また、言語を学ぶことは異文化への理解を深める第一歩と先生がとらえているところも素敵でした。言語は文化ですもの。

  

留年だとかエッセイだとか驚いた

 フィンランドでは中学高校で留年する子がゴロゴロいるんですって。日本ではできるだけ留年させないようにあの手この手でなんとかするイメージがあるのだけど、フィンランドでは「わからないことをわからないまま卒業するのは恥」と考えるのだそう。学校が教育にとても責任を負っているなあ、と思いました。

 また、フィンランドと日本とでは先生の役割が違うようです。日本の先生ってたいへんだなあとつくづく思ったのですが、日本では高校生は高校で「生活」をするから、教師にも「生活指導」まで求められる。学校の行き帰りにお店に寄り道してはいけませんよ、掃除はきちんとしなくちゃいけませんよ、髪の毛がのびたら結いなさい、スカートを短くしてはいけません、などなど?なんかそういうちゃんとした生徒になる生活指導も先生の肩にのしかかっているのではないかと思われます。

 一方、フィンランドの先生は、あくまでも先生、のようです。生徒は先生を尊敬し、先生は生徒と友達のような関係にもならないし親の視点にもたたない。学校は勉強するところ。その勉強を引き受けるのが先生。だから、学校でぼーっとしていて塾でガリガリ勉強するなんてことはフィンランドではあり得ない、と。お酒飲んだりタバコすったり授業に出てこなかったりしてもそこに先生は介入しないようです。役割がはっきりしているので、先生は教えることに全力投球できるってことでしょうか。

 テストは基本的にエッセイを書かせるというのも日本とは違う点で、学力がつくのもうなづけます。テスト前はひたすら暗記、テストと言えば穴埋め問題か記号選択式が基本で終わってしまえば忘れちゃう・・・ではないのです。たくさん読み、知識を自分の物にして、そしてエッセイとしてアウトプット。これはかなり勉強しないとテストに臨めない。

 留年させてでもわからせる、というフィンランドと、留年だけはさせないように救ってくれる日本との違いでしょうか。日本には留年は恥ずかしいもの、という考えがあるような気がします。本の中にもあったのですが「○○才までに〜をしていなくてはならない」が日本にはありますよね。それがフィンランドには、ない。

 

フィンランドはやっぱりすごかった

フィンランドと日本では小さな国だとか公用語が特殊だとか似ている点もあるけど、社会的背景に違いもある。だから単純に、そっちがいい、こっちはダメだから真似しようよ、とは言えない。けれど、私の中でフィンランドを知ることで見えた日本の教育というのもあって、へー、と思いました。フィンランドはやっぱりすごかった。

 

小学生100冊読書日記―フィンランド・メソッドで本が好きになる (RYU SELECTION)

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