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こそあど記録 〜 いろいろおきらく、じっさいごくらく 〜

本業は育児。ワーキングマザーでしたが、会社を辞めて専業主婦へ。家事、育児をはじめ生活の記録

そういう人に、私もなりたい。傘編

 素敵な女性のエピソード「そういう人に、私もなりたい」の傘編。

 

 少し前のこと、朝、幼稚園の門前についたあたりから霧雨。

 


 よくやることだけど折りたたみ傘を忘れてきてしまった。子どもは帽子をかぶっているから霧雨くらいどうってことはない。今日は天気予報で傘マークじゃなかったのにね、すぐやむといいね、と子ども会話しているうちに開門時間になり、いってらっしゃいと見送り。


 子どもが園内に入ったことを確認して、さて仕事へ向かうか~と振り返ったところで、霧雨の粒が大きくなって、ぽたぽたと雨に近くなった。

 

 私は霧雨の粒が大きくなったくらい気にならないタチだけど、たまたますぐ横にいたお母様のひとりが「あら傘は?」と。彼女は、ちゃんとコンパクト型の雨傘をさしている。


 私が「忘れちゃった~。でも駅まで早歩きで行くから大丈夫~」と言ってバイバイと手を振ると、「え!?」と驚いたような表情になり、とっさに「これ使って!」と、サブバッグから折りたたみ傘を出して渡そうとする。

 「いいのいいの、このくらい平気~」と言うと、「いいから使って、これいつも持っている傘で、今日は使わないんだから」と、出した折りたたみ傘をひっこめない。

 


 こういう人に、私もなりたい。

 

 

 

 自分の持ち物を誰かに貸すことに、なんのためらいもない。晴雨兼用の折り畳み傘をいつもしのばせている。しかもその折り畳み傘は、きちんとカバーにしまわれ、きちんとたたまれていた。

 

 いろいろちゃんとしていて、折り畳み傘の具合を見ただけで素敵な女性だと思わせる。

 

 

 そういう人に、私もなりたい。

 

 


 私は雨に濡れることにそれほど抵抗がない。イギリス人は傘をささない、と良く聞くけど、私もきっとイギリス人と仲良くなれるに違いない。イギリス好きをアピールするのは野暮な気がするけど、私はイギリスが好き。若いころはブリティッシュカウンシルの英語教室でせっせとイギリス英語を習ったし、ロンドンは一人旅したし、イギリス音楽も好きだし、英国ドラマも好きでよく見る。イギリスはどこか憧れの存在なので、イギリス人は傘をささない、と聞いたときには私もだ!と、なんだかうれしかった。


 折りたたみ傘を忍ばせるのを忘れたのは、そもそも多少の雨なら濡れてもいいやと思っているから。折りたたみ傘の優先順位が低いわけだ。


 人から傘を借りた経験があまりないので、雨傘を借りたら傘が濡れるに決まっているのに「借りた傘を東京の汚れた雨で濡らしたら悪い」とおかしな考えが浮かんだり、「雑な私は借りた傘を壊してしまうかもしれない」と思ったりしたけど、せっかくのご好意に甘えて傘を借りた。

 

 その日の雨は、職場につくころにはやんでいたので、お借りした雨傘はあまり活躍することはなかったけれど、押し付けがましくない、こころよい心遣いを学んだなあ。素敵です。

 

 きちんと乾かしてきちんとたたんで、ちょっとしたお菓子とともに翌日お返ししました。