こそあど記録 〜 いろいろおきらく、じっさいごくらく 〜

本業は育児。ワーキングマザーでしたが、会社を辞めて専業主婦へ。家事、育児をはじめ生活の記録

猫になりたかった

24歳頃だったか、社会人になり、当時は大学で働いていて、まだ実家暮らしをしていて、その実家は郊外で、せっせとテニススクールに通っていた頃。私の口癖は「あーわたしも猫になりたい」、「猫はいいなー」だった。

 

 

実家では私が小学3年生頃からずっと猫を飼っていて、最初は黒ねこ、たま。それから剣道の道場からもらわれてきた、ミーちゃん。たまもミーちゃんもメスだったので、彼女たちの子ども、そのまた子ども、と代々飼いつづけた。


猫って、いいんだよ。だって、好きな時に寝て、好きな時に起きて、ひなたぼっこして、部屋が暑いとひんやりした場所を探してお風呂場のタイルで寝て、寒い冬は暖房の近くを陣取って。

 

それで、働かないのに、毎日、毎日、人間のお母さんがご飯をくれて、「部屋を掃除しなさい」とも言われないし、「いつまで寝てるの、もう朝よ」と起こされることもない。むしろ、抱っこしてくれたり、なでてもらったり、可愛がられている。


「あー、猫はいいなー、私も猫になりたいなー」とね、私は家でいっつも言ってた。


そんな猫願望を抱えながら暮らしていた私に、ある時、母が言った。


「でも猫になったら、テニスできないよ?」


こうして文字にしてみるのが恥ずかしいくらい、そんなの当たり前田のクラッカー、もしくは、あたりまえ体操なわけですが、それを言われた私は目から鱗。

 

ほんとだ。

自分が猫になってテニスする姿を想像。

ああそんな猫、いない!


自転車に乗ることも、自分のお小遣いで旅行することもできない。読み書きそろばんもきっとできない。テニススクールに通う猫なんて聞いたことないし、3歳から音楽教室に通い続けた猫なんて聞いたことない。


「やっぱり猫にはなりたくない」と思い、その後、今にいたります。

 

お母さんありがとう、気が付かせてくれて。