こそあど記録 〜 いろいろおきらく、じっさいごくらく 〜

本業は育児。ワーキングマザーでしたが、会社を辞めて専業主婦へ。家事、育児をはじめ生活の記録

お受験の世界ってね・・・

もともと教育が大好き分野であるため、子育てしていることで教育への興味が二乗三乗されてそれ系の本を読み続けています。

さかのぼれば私の教育への興味は小学生からで以後ずーっと教育と何らか関係した人生を送り続けているような気がします。

知り合いからは、教育相談所を開設したらどうか?と言われているくらいなので、会社員をやめるなら「教育に関するよろづ相談承ります」というのぼりでも立てようかな。もしくは教育を研究テーマにして大学院にでも入ろうかと思っているくらいです。

 

さて今回読み終わったのは、ずばりお受験本。 

お受験 (文春文庫PLUS)

お受験 (文春文庫PLUS)

 

  

お受験 (文春文庫PLUS)

お受験 (文春文庫PLUS)

 

 

「お受験」というタイトルから、幼稚園・小学校受験を揶揄しているような印象があります・・・が、これ、たいへんに良い本でした。

 

幼稚園受験、小学校受験について一歩ひいた視点から書いていてうーむと考えさせられる内容。一歩引いた視点でありながら、著者はかつて“お受験”に挑戦したワーキングマザー。経験した者だけの心に刻まれた塩の味がしてくる。ワーキングマザーが受験に挑戦することへの苦みも滲んでいて、後半はガッシガッシと読書メモをノートに書きました。

 

幼稚園受験、小学校受験を体験した親たち40人の取材から「お受験」に切り込んでいます。そして、幼児教室の実態にも迫っています。さすがに体験した親の名前は仮名でしょうが、学校名や幼児教室は実名もたくさん登場し、モザイクがあまりかかっていない感じが気持ちのよい本。

 

幼稚園受験と小学校受験は、情報化社会と大手幼児教室の存在のおかげで少しはオープンになったかなー?どうかなー?という気配ですが、以前は閉ざされていて、もやがかかってモザイクかかりまくりではなかったのかな。そんな「お受験」の世界をできるだけ具体名を挙げて書くというその心意気。

 

少し情報が古いのかも、と思うところもあります。受験熱はヒートアップしていたけれど、リーマンショックや震災の影響で「遠くの私立へ行かせるより、小学校は近所の公立で」と情勢に影響を受けてもいる、と小学校受験セミナーで聞きましたから、その一歩手前のところでこの本は書かれているかなと思います。が、今この2015年に子どもを育てる親ならば十分に読む価値はあるなと思える内容です。

 

お受験の実態にせまろうとする本でありながら、ふつうの(受験関係無しに)育児にもたいへんに参考になる内容なのです。親の役割ってなんだ?では父の役割は?母の役割は?女の子はどう育てたい?男の子はどう育てたい?どんな人間に育つのが、その子にとって幸せか?親は子どもにどういう接し方をするのが良いのだろう?教育熱心な親というのはどういう親なのか?幼児教室ではどういったことを教えているのか?それは本来家庭でできないことなのか?

 

それに、ベールに包まれた“個人のお教室”のベールがすこし透けて見えたのがとっても興味深かった。幼児教室は大手や中堅はHPを検索すればかなりの数がヒットしますが、個人のお教室はそういうところには出てこない。けれど噂では「個人のお教室に通わないと・・・ねぇ」な空気もけっこうあるとかないとか。個人のお教室はかなり濃密な企業秘密の世界が繰り広げられているので、そこを文字にしてくれているのはサービス精神旺盛。読み応えありました。

 

日本にいれば、一度は受験をしなくてはならない。その時に私立なのか国公立なのか、という選択が出てくるわけで、私立って何だろう、公立ってなんだろうって考えるヒントもありました。

 

最近の私はフィンランドの教育についての本を読んだり、知り合いにインターナショナルスクールに子どもを入れている家庭もあったりいろいろ見聞を広めていますが、またまた日本の教育を考えさせられる本。教育って言うと堅苦しいけど、自分の子どもの前にさてどのような選択肢を置きますか?って話です。